THE TIME, THE TIME,マーケティング部
徳島県神山町に、去年開校した「神山まるごと高専」。全国から入学希望者が殺到し、倍率は10倍を超えるという。各界のトップランナーが講師を務め、希望者全員に奨学金が出て、学費が実質無料だ。ソフトバンクなど多くの企業が協賛しているという。徳島市から神山町までは、バスが1日7本出ている。神山町の人口は、約5000人。まるごと高専は、全寮制で、全員一人暮らし。校舎をオフィス、寮をホームと呼ぶという。1学年1クラスで、約40人。高専は5年間のカリキュラムだが、現在は2年生までが在籍。入試は、学力試験よりも、動画で自己PRするなどアイデアをみるテストを重視している。世帯年収によっては、寮費も奨学金で無料になる。星野リゾートの星野社長など、各界のトップランナーから直接起業家精神を教わったり、企業と提携して、実際に進行中のプロジェクトに参加したりできる。校舎をオフィスと呼ぶのも、社会人としての認識を育てるため。校則は一切なく、自由に伴う責任感や自主性を育てるという。部活も学生自身が企画して立ち上げた。授業で近所のコーヒーショップに掲載するポスターを作り、ショップの売り上げが去年の3倍になったという。平日は、3食が用意され、企業と連携し、地産地食な給食を提供している。地産率は80%で、地元農家の支援につながっている。