ニュースウオッチ9 (ニュース)
自治体の取り組みだけでは補いきれない部分もある。視覚障害のある人の投票に同行。高知・高知市に住む男性は、目の難病・網膜色素変性症と診断され、30代のときに視力を失った。選挙のときには、毎回欠かすことなく投票に行くというが、点字を使う人にとって必要な情報を得るのが難しいことがあるという。例えば自宅に届く入場整理券。今回の衆議院選挙の券であることは点字で印字されているが、自分が投票する選挙区や投票所の場所については、点字がなく、情報を得ることができない。きのう男性は、期日前投票をするため、自宅から3キロ以上離れた高知市役所に向かったが、今回投票場所が同じ市役所の中でも違う庁舎に変更されていた。点字ブロックをたどりながら、改めて200mほど離れた投票所へ向かった。
視覚障害のある高知・高知市に住む男性は、視覚に障害のある人たちから、投票について困っている声が多くあったことから、ことし投票にあたり、知っておきたいポイントなどをまとめた冊子を作った。投票に自分の点字器を持っていっていいか、書く場所を間違えてしまったらどうするのかなどの疑問に応えている。点字版や音声で聞くことができるテキストデータ版など、計1500部余を発行し、障害のある人などに届けられた。男性は「少しでも私たちが投票できる社会をつくるための力にしていきたい」と語った。