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イラン核合意についてトランプ大統領は、イランの核開発が制限される帰還は10年~15年といった期限が設けられていることなどから不完全な合意だとして離脱し、より厳しい新たな合意を目指すとしていた。またイラン各合意は、オバマ元大統領が大きな外交成果だとしていたので、自らはもっと素晴らしい合意ができることを示したいという思惑があるとも指摘されている。アメリカ側が核兵器保有を防ごうと核開発の制限を求めているのに対し、イラン側は核開発は発電などの平和利用が目的だとした上で、アメリカが課している制裁の解除を求めている。さらにイランと対立するイスラエルのネタニヤフ首相の存在がある。ネタニヤフ首相はトランプ大統領に対してリビア方式を採用するよう強く求めている。リビア方式とは、2003年位り大量破壊兵器の放棄を表明し実行に移したリビアを前例に、核の放棄を先行させその後に制裁解除などの見返りを与える考え方。しかしこの方式では、イランはウラン濃縮施設を全て放棄することになる。また前例のリビアはアメリカから制裁の緩和やテロ支援国家の指定解除などの見返りを受けたが、民主化運動「アラブの春」ではNATOも軍事介入し、当時のカダフィ政権が崩壊。こうしたことからイランにとって、リビア方式は到底受け入れられないもの。