S☆1 東京世界陸上2025 9月開幕
2022年2月24日にロシアによるウクライナ侵攻は始まった。ヤロスラワ・マフチクは走高跳金メダリストとして去年は世界新記録を塗り替え、パリ五輪でも金メダルを獲得するなど飛躍を続けているが、その間ウクライナはロシアから侵攻を受け続けてきた。マフチクは戦争が終わっていないことを世界に思い出してほしいと、他の国の人たちは戦争を忘れかけていますと訴える様子を見せていた。11月にオフシーズンを迎えると故郷へと戻ったが、第4の都市であるドニプロ市はミサイルで破壊されたままのマンションなども残る様子が見られた。戦地へ戻った理由についてマフチクは「ウクライナは私の故郷であり家族や大切な友人がいる場所です」と話している。2022年当時のマフチクは将来がどうなるのか最悪の気持ちでしたと話し国外へ避難しながらの生活を続けてきたが、両親から大会に行きなさいと背中を押されたことで大会でウクライナのことを発信することに繋がると考えるようになった。2022年の世界室内陸上を制すると、マフチクは「この金メダルはウクライナの人たちのもの」「ウクライナは強い国で絶対に諦めない」とエールを送ってみせた。ロシア侵攻後は40戦で34勝となっていて、自らが五輪で着用したゼッケンなどをオークションに出品するなどして数億円を寄付してきた。マフチクは「ウクライナのことを発信し続けることが私の使命です」「3年間も続いていることを世界中の人たちが忘れないようにウクライナを代表して声を上げ続けます」と話している。