サタデーステーション (ニュース)
ことしの訪日外国人の数が統計開始以来最も早く3000万人を突破する一方、課題となっている観光客による悪影響、観光公害。東京から飛行機で10時間、さらに3時間かけてたどり着いたオーストラリア・ノーザンテリトリー。かつてはエアーズロックという名前で知られていたが、現在は先住民が呼んでいた「ウルル」に改められた。世界的にも人気の観光スポット。以前はウルルに登る人の姿も。滑落する人や環境破壊、先住民の聖地を汚すなどを理由に登頂が禁止に。観光客による迷惑行為、観光公害。解決のヒントを探しにウルルの麓へ、ウルルカタジュタ国立公園事務局・ミーガンエバートさんが案内。高さは348mと東京タワーの333mより高い。自然遺産と文化遺産、両方の価値が認められている世界でも稀な複合遺産。先住民はいまでもウルルで儀式を行っている。
観光客による悪影響、観光公害。解決のヒントを探しにウルル(オーストラリア)の麓へ、ウルルカタジュタ国立公園事務局・ミーガンエバートさんが案内。準砂漠地帯にあるウルル。水は貴重な資源。ウルルの頂上にトイレはなく、環境破壊が懸念されていた。2019年10月、登山が禁止に。日本でも観光客による迷惑行為が横行。世界遺産・富士山ではごみ問題や禁止のたき火をする外国人の姿。白川郷でもマナー違反が相次いでいる。登山禁止により守られたウルル。「登山を禁止しても観光客は増え続ける」、そう確信できた理由があった。ウルルカタジュタ国立公園事務局・スティーブンボールドウィンさんのコメント。