NHKニュース おはよう日本 (ニュース)
イスラエルはガザ地区で軍事作戦を拡大し、人口100万近くとされる最大都市・ガザ市を制圧する方針。イスラエル軍は「支援物資の搬入を拡大するためとして先月末から続けてきた攻撃の限定的な停止措置を、ガザ市には適用しない」と発表した。こうした中現地メディアは30日、「イスラエルが各国と行ってきたガザ市への支援物資の投下を、数日以内に止める方針だ」と伝えた。さらに「ガザ市がある地区の北部に搬入される支援物資も減らし、住民たちに南部への退避を始めるよう促す」としている。南部の状況についてイスラエル軍は、「住民向けテントの搬入、食料の配給に向け準備を進めている」として、「南部に移動すれば人道支援を受けられる」と説明している。ただ「ガザ市などでは飢きんが発生している」と国連が発表していて、支援活動を行っているICRC(赤十字国際委員会)は「多くの住民は飢えや病気の影響で退避通告に応じられない。大規模な退避を安全に行うのは不可能だ」とする声明を出すなど、懸念の声が上がっている。
