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きょうのギモンは「コメの価格 いつまで高い?」。農林水産省によると9月の新米の取引価格は2万2700円で去年より約1.5倍になった。これは集荷業者が卸売業者と取引する価格だが、比較可能な6年以降初めて2万円を超えて過去最高となった。新米が出回りスーパーの棚にはお米が戻ってきたのに安くならないのはなぜなのか。ある通販サイトでJAが販売する山形県産の「つや姫」の価格を見ると今年4月は10kgで5080円だったのがきょうは7280円に値上がりしていた。コメの買付の大部分はJAなどを通して行われているが今年は品薄の影響で早く新米を入手したいということでJAを通さずに集荷業者や小売店、消費者などが直接農家から買い付ける動きが活発化した。農家から直接買い付ける際にJAよりも高めの値段で交渉を持ちかけた。60キロあたりJAよりも1万円高いケースもあったそう。高値でのコメの取り合いが行われた結果、最終的に販売される値段も高くなった。専門家は「“従来価格”に戻ると考えにくい。下がったとしても10%程度」としている。現在の高騰は物価上昇で生産コストが上がっていることも大きい。これまでコメの価格は需要の減少が懸念されているなかで上げられていなかった部分もあるので、ようやく物価上昇に価格が追いついたという感もあるんだそう。こうしたなか、先ほど農水省はコメの生産量などを話し合う部会を開いた。この中で今年のコメの生産量の見込みを7月時点の予測より14万トン増えると発表。これにより今年の夏のような品薄は防げるとしている。ただ専門家はそもそも今回の高騰は農水省の需要予測が大きく外れたためでもあるのですぐに業者や消費者の不安が解消され価格が落ち着くまでには至らないのではと話していた。お米は生物なので精米すると徐々に劣化していくため長期保存は避けて精米した日から1カ月程度で食べきることが理想だそう。また常温保存は避け冷蔵庫の野菜室で保存するのがいいそう。またお米はニオイが移りやすいため密封容器や保存袋などに入れることが大事、などと伝えた。