情報ライブ ミヤネ屋 (ニュース)
宮城大学・大泉一貫名誉教授、農業インフルエンサー・草野拓志さんが解説。草野拓志さんは実家も農家で現在は独立。島根・益田市の農家で米や野菜などを栽培。コロナ禍にコメ5kgが1500円だったときにあまりの安さに何とかしないといけないと思い2年前にSNS活動を開始。農業に関する情報を発信、SNS総フォロワー数は約19万人。草野さんは「コロナ禍で下がって、採算が合うレベルじゃなかったので倒産するかと思った」などと述べた。草野さんは「SNSって過激に書くとバズるところがあるので、今の状況を過激に少し情報もウソが入って拡散していると気付いたので訂正なんかも農家の声としてさせてもらっている」などと述べた。小泉農水大臣がコンビニトップと面会。備蓄米の販売期日が8月末まで、要望として9月以降も販売できれば全国に安定的に流していけるとしている。ローソン・竹増貞信社長は「8月末までに精米のキャパはこれ以上確保できないので販売もできない。キャパがしっかり見えてくれば流していける」と話す。ミニマム・アクセス米はアメリカ、タイなどから毎年関税なしで輸入している。年間77万トン、うち主食用は10万トン。入札時期は例年9月だがことしは6月27日~入札で9月入荷予定。小泉農水相は「主食用米に活用された方にとっては9月以降の見通しが立ちやすい前例にとらわれない措置を考えて実行していく」と話している。
大泉一貫名誉教授は「大手スーパーの方々も8月末まで出さないといけないという話に対し延期してくれという話があった。備蓄米も精米のところでとまっている。いつ頃売れるかということをシミュレーションしていると思うが、全てのコメが精米を通さないといけないと。玄米で出せばいいじゃないかということで玄米で販売し始めたが量は多くない」などと述べた。草野さんは「精米して1か月で賞味期限切れるのでスーパーでも値下げして販売している」などと述べた。ミニマム・アクセス米について草野さんは「9月は新米の時期と重なるので農家としては前向きではない。中長期的には関税がかけられた輸入米が大量に出回ることを抑制できる可能性がある」という。大泉名誉教授は「精米業者は24時間でフル回転していると思う。次から次と入ると思うが精米業者は大きなプラントを構えているが8月末までは無理ということ。MA米が入ってくるのは9月、10月なので精米は可能だと思う。その頃新米が入るのでどうか。新米は計画的にやっているのでそこは余剰が出ると思う。新たに9月頃になると精米が始まるからリセット。そこに2万トン入っても大したことない」などと述べた。草野さんは「米の価格は安い米が出てくると引きずり降ろされるので少しいい値段が売りにくくなるのは間違いない。アメリカとタイの目線で言えば、お米の値段が高いので関税を払っても充分日本のマーケットを狙える。だからこそ狙っているがそこに大量の備蓄米とMA米を放出されれば日本に輸出したい国は店で安い米売られているという状況を作ることは可能。小規模な農家さんが減ることになって大規模な農家さんがやりやすい市場になることを狙っているという農家さんもいるし、自分は半々で見ている」などと述べた。大泉教授は「草野さんがおっしゃることは正しい。MA米は30年間、日本でやってきている。10万トンのうち3万トンを入札させるというが10万トンは1万トンぐらいしか落札されない年もあった。国内受給には影響を与えない。30年間MA米をやってきてさしたる問題は起きてない。今小泉さんがやろうとしていることは米価が高いから冷やそうと前倒ししてMA米で出したということ。価格が冷えれば一般輸入米が入らなくなってくるんじゃないかという話」などと述べた。
タカさんは「どんな政治も難しいところはあると思うけど、難しいけども簡単に見えることもあるのでどう差配するかという気もする」などと述べた。草野さんは「ミニマム・アクセス米と備蓄米の放出はどこと競合するか考えないといけない。アメリカとタイの米と競合する。アメリカ、タイのお米は一番のメリット、強みは価格でしかない。そこでMA米、備蓄米が横に並ぶ、だからこそ大手に流す必要がある」などと述べた。農水省によると銘柄米は5キロ4428円。草野さんは「自分で作った米は全て販売済みなので店で購入しているが高すぎる。理想は3000円~3500円」という。