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去年、食卓を襲った令和のコメ騒動。新米が出回っても依然として価格が高止まりしている中、政府がコメの価格を抑えるため動き出した。備蓄米は不作や災害などの緊急時に備えた約100万トンを保有。備蓄米を一時的に放出することでコメ全体の供給量を増やし、価格を正常に抑えたい考え。備蓄米の放出は将来的に国が買い戻す「貸付け」が条件。政府の「貸付けの条件」の理由について、農業ジャーナリスト・松平尚也さんは「流通で不足しても備蓄米の放出はルール上できないことになっていた。少しねじ曲げてコメの流通不足でも販売できるように見直す」と語った。「貸付け」を条件にすることで不作や緊急時以外にも法改正をせずに素早く備蓄米を出せるようにする狙いがあるという。農林水産省によると、コメの流通不足を理由として備蓄米の利用は初めてで、今回の方法が可能かどうかを今週31日に議論する予定。