めざましテレビ NEWS
お皿に美しく盛り付けられているのはスペイン産イベリコ豚の生ハム。いまスペイン産の生ハムを扱う飲食店の間で不安の声が上がっている。その原因がスペイン産豚肉の輸入停止。アフリカ豚熱が発生し、先週金曜から輸入が一分停止となっているスペインからの豚肉や加工品。スペインから日本へ輸入される豚肉は18%ほどで、国別にみると3番目に多い。さらに生ハムに限って見ると、7割近くをスペイン産に頼っている。都内のスペイン料理店では、一番の看板商品が「スペイン産イベリコ豚の生ハム」で、輸入停止を受け危機的な状況となっている。一方、スペイン産の生ハムを320円で提供している「サイゼリヤ」では、「在庫があるためすぐに売り切れることはない」とした上で、詳細については「情報を精査中」としている。スーパーの「成城石井」も取り扱う生ハムの大部分がスペイン産。アフリカ豚熱が確認される前に輸入した分で年内販売分の確保はできているものの、停止が続く場合一部商品の欠品が今後予想されるという。実は生ハムを巡っては4年ほど前にもイタリアでアフリカ豚熱が確認され、いまも輸入停止が続いている。専門家は「イタリア産とスペイン産がない常用で需要が逼迫するわけですから、やっぱりそれに代わるアメリカ産やフランス産なんかは価格が上昇する恐れがある」と話す。
