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タリバン暫定政権高官が日本に訪問中。日本政府は正式な政権とは認めておらず、林官房長官は「民間団体の招聘によるもの」としている。その上で日本の政府関係者とも面会予定と明らかにしている。2021年に暫定政権が復権して以来、初の来日となるが、戦後の日本の経済成長に関心があるとみられている。タリバンはアフガニスタンを統治するイスラム主義勢力のこと。1979年、旧ソ連が社会主義勢力を支援するとの名目で侵攻。隣国パキスタンに難民が多く逃れ、子どもたちがイスラム教の教えを厳格に守る「イスラム原理主義」の神学校で学んだ。1989年、旧ソ連が撤退。これにより内戦状態となり混乱を招く形となった。1994年、神学校を中心にタリバンが結成された。1996年、首都カブールを制圧し政権樹立。2001年、アメリカ同時多発テロ事件が発生。この際にテロ組織アルカイダ・ビンラディン容疑者をタリバンがかくまったとしてアメリカなどが空爆を開始。再び多くの被害を受けて難民がパキスタンへ逃れた。タリバンは政権崩壊から政権奪還へ。音楽・テレビなど娯楽を禁止している。さらに女性は全身を覆うブルカの着用義務があり、中学生以上の女性は教育が受けられず、女性の権利を抑圧。こういったことなどからタリバン暫定政権を多くの国が正式な政府として認めず。東京外国語大学・登利谷正人教授に話を聞いた。かつて日本は水道網や道路建設などアフガニスタンの支援の実績があり、タリバン暫定政権は支援を期待しているのではないかとのこと。ただし女性の権利を改善する兆しが見えない限り支援困難との分析。タリバン暫定政権の中には妥協できないメンバーが多い一方で国際社会の声を受け入れるべきと考える若手幹部も。