ワールドビジネスサテライト The 追跡
デスクレックスでは市場調査などを生成AIでサポートするシステムを開発。これまでアメリカ、オープンAIの「チャットGPT」やGoogleの「ジェミニ」など3種類の生成AIを使っていたが今回、新たに「ディープシーク」を導入した。ChatGPTと比べてもディープシークの回答の精度は低くないと評価している。開発コストが低く抑えられたことで使用料金はチャットGPTの最大30分の1となった。生成AIの開発をめぐっては各国で巨額の投資が続けられてきた。競合他社の10分の1以下と低コストで開発したと主張するディープシークの登場が業界の常識を変える可能性があるとみられている。ただディープシークがオープンAIの技術を不正に利用した可能性があると指摘されている。生成AIは、膨大な情報を学習させるための時間と費用が課題だった。ディープシークは「蒸留」といわれる手法を使ったと指摘されている。生成AIの開発で一般的な手法だが、オープンAIは自社のAIモデルの知識を競合するAIモデルの開発に利用することを禁じている。デスクレックス・冨田到CEOはディープシークは、現時点でAIの民主化に資すると思うなどと話した。