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米ロ首脳会談が始まってから約2時間が経過。ウクライナ侵攻後初の米ロ首脳会談だが、トランプ大統領は首脳会談の先にノーベル平和賞の受賞といった野心が透けて見えると言われている。14日、ノルウェーメディアは先月トランプ氏がノルウェーの財務相に電話で「ノーベル平和賞が欲しい」と伝えたと報じた。ノーベル平和賞はスウェーデンやノルウェーにルーツがある賞。ノーベル平和賞は各国の元首などが候補者を推薦。その中からノルウェー議会が任命した5人の委員会により受賞者が決まる流れ。ノルウェー議会に影響力を持つストルデンベルグ財務相に電話をしてお願いしたとみられる。拓殖大学・名越健郎客員教授は「お金では買えない名誉を得て『歴史に名を残したい思い』があるのでは」と指摘。トランプ氏が対抗心を持つオバマ元大統領は2009年に核軍縮を進める宣言でノーベル平和賞を受賞。
14日にはトランプ氏は「私は過去6カ月で6つの戦争を解決した」と受賞に自信を見せる発言。トランプ氏が”和平仲介”を主張する成果には、5月のパキスタンとインドの停戦交渉、先月のタイとカンボジアの停戦交渉、今月のアルメニアとアゼルバイジャンの和平合意が含まれる。インドとパキスタンに関してはインド側が第三国の介入を求めておらず、あくまでトランプ氏は自分がやったと成果を強調している形。一方でイスラエル、パキスタン、カンボジアなどは”和平合意や停戦の仲介をトランプ氏がしてくれた”としてノーベル平和賞の候補者に推薦する方針。名越氏によると、ノーベル平和賞は権力、財力、政治力などを利用して獲得するものではないとしていてノーベル平和賞の精神に反するしている。現在行われているウクライナ抜きの米ロ首脳会談では、トランプ氏のノーベル平和賞に対する下心が先行するとロシアに有利な内容になる可能性があると危惧されている。
