イット! (ニュース)
グリーンランドの面積は日本の6倍と広大だが、島の約8割は氷に覆われ、暮らしているのは5万6000人。住民が少ない理由の1つは厳しい自然環境。世界で2番目に大きいヌークフィヨルドは、内陸部が氷に覆われ住める土地がほとんどなく、住民は沿岸部の一部のみに住んでいる。複雑な地形もあって移動手段も特殊で、町と町を結ぶ道路がないため、船・飛行機・ヘリで移動している。グリーンランドの名前の由来は、バイキング時代に先に発見されたアイスランドが名前で入植で進まず、人々を引き寄せるためにグリーンランドと名付けられたという。中心都市は南西部に位置するヌーク。人口は約1万9000人で、全人口の3割以上が暮らしている。先住民族のイヌイットやデンマーク人、その子孫などが住んでいる。生活環境は厳しく、1月中旬の日が出る時間は5時間半程度。
ヌークの街は急速に発展しており、近代化が進んでいる。ショッピングセンターにはアザラシやトナカイなどを狩るためのライフルなどが販売されており、電子決済も進んでいる。街にはレストランが30軒ほどある。地元の人たちの暮らしを取材。現地に住む大工のアイナさんは、3LDKのアパートに住んでおり、窓からは海とフィヨルドが見える。取材陣の為に振る舞ってくれたイヌイット料理は、アザラシ・クジラ・トナカイなど皮や肉を使った料理で、ナイフと手を使って食事する。これらの食材は地方に住む家族が猟で仕留め、送ってくれるという。グリーンランドの将来についてアイナさんは「もっと責任をもつことが非常に重要。将来的には独立したい。」などと話した。