チコちゃんに叱られる! (チコちゃんに叱られる!)
「ナマケモノはなぜなまけている?」というクイズが出された。小芝風花が正解した。正解はなまけないと生きていけないから。奈良教育大学自然環境教育センターの村松大輔特任准教授の解説。ナマケモノは中央アメリカ~南アメリカの熱帯雨林に生息し木の上で葉っぱを食べながら生活。ほとんど動かない様子が怠けているように見えることが名前の由来。フタユビナマケモノとミユビナマケモノの2つの種類がいて特になまけものがミユビナマケモノ。ナマケモノの祖先は地上で暮らしていたといわれる。あるとき木の上で葉っぱを食べて暮らす種類が登場した。なぜ木に登ったのか、いつ頃なのかははっきりしないがその生活に適応したのが現在のナマケモノ。草食動物にとって木の上で生活することは難しい。そこで必要だったのがなまけること。葉っぱや草はカロリーが低く消化しづらいためたくさん食べる必要があり体は大きく重くなる。すると枝にぶら下がったり木に登ることが難しくなる。そこでナマケモノは食べない・動かないという超・省エネボディーに進化した。ナマケモノの1日の食事は葉っぱ200g。体重あたりの食べる量を比較するとキリンの7.6%に対してナマケモノは4.5%。ノドジロミユビナマケモノは1日の81%(合計約19時間)を動かずじっとしていた。動くといっても「体をかく」「辺りを見回す」「えさを食べる」程度。なまけることでカラダに藻が生えて森と同化し敵から見つかりづらくなる。なまけた生活をし始めたからこそ生存競争に勝つことができた。ギリギリのエネルギーで生活しているので天気の悪い日が続くと体温が下がり消化が間に合わなくなり命の危険があるので実はスリルのある生活を送っている。最大のスリルが約1週間に1回のトイレ。トイレに行くときだけは木を下りるので敵に襲われる可能性が高くなる。その貴重な映像がこちら。地面に下りてトイレをするはっきりした理由はわかっていない。「進化しすぎてこうなった動物たち困ってます」映像集。泳ぎが得意な鳥・オオハムは陸ではうまく歩けない。ヘラジカはツノが大きすぎるせいで絡まってまともにケンカできない。チコちゃんは木の上でツリーハウスを作って瞑想にふけりたいと話した。ちなみにコアラもユーカリの解毒・消化に体力が必要なため木の上で動かず過ごしているがナマケモノより食事量が多く地上を走ることができる。