ガイアの夜明け お茶と珈琲の新戦略
1966年、静岡市で設立された伊藤園。看板商品は「お~いお茶」。緑茶シェアでトップであり、年間売上でも6年連続世界一。海外でも販売していて、次に目指すは欧州。現地の規制に合わせて紙製ボトルや落ちないキャップなど採用。
欧州進出を目指す伊藤園の「お~いお茶」。その茶葉を伊藤園に卸している鹿児島・堀口園。手掛ける茶畑の広さは670ヘクタール。農薬への規制が激しい欧州に合わせ、あまり農薬を使わない製法で作られている。これが農家にとっては負担になるという。
欧州進出を目指す伊藤園の「お~いお茶」。4月、ドイツ・デュッセルドルフに現地法人を立ち上げ。現地の工場と提携して製造を委託。伊藤園の担当者らは、1つでも多く売るためにと実店舗も回って店員らに指示。現地での人気はエナジードリンクや炭酸飲料などで、緑茶としては甘いものが人気。
欧州進出を目指す伊藤園の「お~いお茶」。現地で人気が伸び悩んでいることについて、ある担当者は「高すぎる」と指摘。現地では「緑茶は安いもの」という認識が広まっているという。現地の人からは味についても「魚のにおいがする」「味がしない」など否定的な声が多数。イタリア・ミラノの卸売業者も訪れ率直な感想を求めると、「口に残る味が強い」「わたしたちのなじみの味とは違う」などの声が。
欧州進出を目指す伊藤園の「お~いお茶」。欧州では味や価格などの問題で人気が伸びないことを受け、味を改良することに。旨味成分が多い抹茶を混ぜたものなどサンプルは50以上。