イット! (ニュース)
ノーベル生理学・医学賞を受賞した坂口志文特任教授が発見した「制御性T細胞」は、細胞の暴走や悪さにブレーキをかける役割をしている。ノーベル財団は、免疫が暴走せず、適切に働く仕組みを解明した点を高く評価しているという。制御性T細胞の働きを強めると、免疫疾患の治療に、働きを抑えると、がんの治療などにつながるという。会見で妻の教子さんは信じて突き進めた原動力について、明るく楽天的なことだと話した。坂口志文特任教授は後輩となる研究者へのアドバイスとして、自分の興味を持続していくこと、それにより興味がより強く現実的になり豊かなものになると話した。研究を持続できた原動力について免疫についての興味を持続できたこと、制御性T細胞の研究の初期から携わることができたことだと話した。制御性T細胞はがん細胞に多くいて免疫を抑えているので、これを減らしてやることが出来れば現在の免疫治療がもっと進む、また初期のがんに対して転移させないようにすればがんでなくなる人を減らせると話した。実現としては20年後くらいには普通に病院で治療を受けられるようになっているのではと語った。研究費用については、免疫学に限らず色んな分野で日本が科学立国を目指すには現在の状況は寂しい、他の国と比べて低すぎるのではと話した。