ニュースウオッチ9 (ニュース)
パリ五輪開幕まで1か月、選手たちもフランスに入り始めている。25日からフランス・パリ郊外・ナンテールで合宿を始めている競泳日本代表。3大会連続出場となる池江璃花子選手は、約2時間泳ぎ込んでいた。池江選手は「エッフェル塔や五輪のマークを見て実感がわいた」と語った。
開幕を1か月後に控えた今のフランス・パリの様子をコンコルド広場前から松山記者が報告。コンコルド広場では、スケートボードなどのアーバンスポーツが行われる。スタンドの一部などは既に完成しているが、ブレイキンの会場は慌ただしく作業が進められている。大会組織委員会によると、多くの競技会場の整備は最終段階を迎えていて、ほかの場所でも着々と準備が進められているという。
24日にフランス・パリ近郊に開業した地下鉄の駅。選手村や陸上などが行われるフランス最大のスタジアムから1キロほどの場所にあり、期間中は1日に約4万人の利用が見込まれている。設計したのは、日本の国立競技場などを手がけた建築家・隈研吾さんで外壁や天井に木材を活用したデザインが特徴的。駅の近くにある選手村ではレストランのテスト営業が行われた。環境への配慮が特徴で、使い捨ての食器は使われていない。メイン料理も環境配慮されている。期間中は24時間営業で1日に最大4万食の提供を想定しているという。
松山記者がパリから報告。マクロン大統領は、開会式について「テロの危険が高まった場合、セーヌ川ではなく、スタジアム内での開催も選択肢に入れている」とかつて発言したこともあった。現地の警備はについて、コンコルド広場の周辺でも車の通行規制が行われ、多くの警察官が警戒に当たっている様子が見られる。パリ市民からも、不測の事態が起きるのではないかと不安の声が上がっているという。地元当局は開会式の8日前から、川の周辺にテロ警戒区域を設け、立ち入りを厳しく制限する予定。開会式当日には、警察官など4万5000人を動員し周辺の警備に当たる。その一方で、テロ警戒区域に指定された地域の飲食店などからは、厳しい警備が営業に影響しかねないとして懸念の声も上がっていて店を閉じて補償を求める動きも出始めているという。
松山記者がパリから報告。暑さについて、現地は午後2時過ぎだが、日ざしも強く気温も30度とかなり暑くなっている。先週までは涼しい日が続いていたが、今週に入り一気に気温が上がったという。世界中からアスリートや多くの観客が集まる大会本番へ向けて、暑さ対策も進められているという。
フランス・パリ市が街なかに設置したのは70基以上の給水器。さらに、通りや広場などにはミストや日よけを増設し、これまでの大会でも課題となってきた暑さ対策を進めている。