NHKニュース おはよう日本 (スポーツニュース)
スポーツでのパレスチナ支援について。イスラエルとイスラム組織ハマスとの戦闘が始まって1年余り。紛争が長期化する中、先月、パレスチナのパラアスリートが日本に招かれ、トレーニングする機会が設けられた。パレスチナから来日した2人のパラアスリート。卓球・アタラーアルハイェック(39歳)と陸上・ヤザンハンヌン(29歳)。ともにパラリンピック出場を目指している。パレスチナでは長引く紛争に移動の制限や物資不足などの影響もあり、練習はほぼできていない状況が続いている。今回、日本体育大学の招きで、4日間のトレーニングが実現。中心となった伊藤雅充教授は、大学の専門的な知識を生かして、厳しい環境にある選手たちをサポートしたいと、スポーツ庁と協力してこの取り組みを始めた。主眼が置かれたのは、環境が厳しいパレスチナでもできるトレーニング。一緒に来日したコーチや理学療法士も交え、アスリートに必要な栄養をハラルフードで考える講義も行われた。最終日には、パリパラリンピック競泳(視覚障害)銅メダル・富田宇宙とも交流。実際にメダルにも触れた。最後に伝えられたのは、目指すゴールを明確にすることの重要性。今回、招きを受けたパレスチナパラリンピック委員会は、来日した2人も含め、2026年に愛知・名古屋で行われるアジアパラ大会に、複数の選手を出場させたいとしている。