ニュース・気象情報 (ニュース・気象情報)
EUは27日、ベルギーで首脳会議を開き、ことし10月末までの任期となっているEUの執行機関「ヨーロッパ委員会」の委員長の後任人事について協議した。会議のあとの記者会見でミシェル大統領は、加盟国首脳らがフォンデアライエンを続投させる方針で合意したことを明らかにした。会議に先立ってハンガリーのオルバン首相は続投を支持しない考えを示していたほか、フォンデアライエンは会見でイタリアのメローニ首相が棄権したことを明らかにした。フォンデアライエンの再任に向けては今後、EUの議会、ヨーロッパ議会での承認が必要だが、今月行われた議会選挙の結果を受けて必要な過半数を固めきれていないとも見られていて、承認されるかが焦点。首脳会議ではポルトガルのコスタ前首相を次期大統領に選んたほか、ロシアに対する強硬な姿勢で知られるエストニアのカラス首相をEUの外相にあたる上級代表に指名することでも合意した。