NHKニュース おはよう日本 (ニュース)
今月24日から国賓として日本を訪問するブラジルのルーラ大統領が、NHKなどのインタビューに応じた。アメリカのトランプ政権が次々と関税措置を打ち出していることについて「自由貿易について語っていた国々が、保護主義を語るようになっている。この保護主義は不条理だ」と述べ、自由貿易の推進などの重要性を強調した。また、機能不全が指摘されている国連の安全保障理事会については「今の国連安保理は何も代表していない。地政学は変化した。21世紀に合った組織に刷新する必要がある」と述べて、日本と連携して安保理の改革を進めたいという考えを示した。そして、ことし11月にブラジルで開かれる気候変動対策の国連の会議・COP30に向けては、日本の積極的な関与を期待する考えを示した。ルーラ氏は「世界は気候変動をあまり尊重していない。私たち全員がエネルギー転換に責任を負わなければならない。日本の科学は気候問題を解決するための方法を見つけるのに大きく貢献できる」と述べた。