ブラジル インフレ加速

2025年4月3日放送 10:33 - 10:40 NHK総合
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ブラジルの2月の消費者物価指数は、前年同月比で5%あまり上昇。牛肩肉は1キロあたり約45レアル、日本円で約1180円。前年同時期と比べ約15%値上がりしたという。サンパウロのスーパーによると、節約志向の客が増えているという。サンパウロに暮らす家族は、夫婦共働きで、子どもは1人。夫婦2人の月収は約18万円。物価の上昇が給与の上昇に追いついておらず、生活の質を変えざるを得なくなっているという。物価高に対応するため、この日の食事は牛肉ではなく、比較的安価なソーセージなどを使っていた。前回の大統領選挙で、ルーラ大統領は、「肉とビールを庶民の食卓に取り戻す」」を公約に掲げ、貧困層を中心に支持を集めた。専門家は、インフレが加速している要因について、ひとつは干ばつなどの気象現象だとし、ブラジル通貨が1年で、対ドルで25%値下がりしたことも食品インフレに悪影響を及ぼしたなどとした。アメリカのトランプ政権が発動する様々な関税措置がさらにインフレを加速させる可能性がある。ルーラ大統領は、トランプ政権の保護主義的な措置を批判している。ブラジルでは、対米貿易赤字となっていて、関税措置の直接的な影響ではなく、米中の貿易摩擦による影響が懸念されている。中国はアメリカに対して、牛肉などに報復関税を発動している。米中の貿易摩擦が続けば、ブラジル産の牛肉などの需要が高まり、輸出の拡大が見込まれている。その結果、国内流通量が減り、牛肉などの価格がさらに上昇しかねないという。


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