ブラジル 経済堅調も忍び寄るインフレ/“環境先進国”の狙い/コーヒー1杯が高嶺の花に?

2025年3月24日放送 6:46 - 6:54 テレビ東京
モーサテ なるほど・ザ・新興国

イグアスコーヒー社長の松井俊樹さんの解説。松井さんは「イグアスコーヒー社は丸紅の100%子会社で58年の歴史を持つインスタントコーヒーの製造販売会社です。現地での経済状況について2024年通年の実質GDP成長率が3.4%と高く、また失業率が6.6%と低水準となっておりおおむね堅調に推移していると言えますが、足元のインフレが12ヶ月前に対して5.06%上昇と、政府目標上限の4.5%を上回っています。ルラ氏は2003~2010年、第35代大統領になりました。2022年の選挙で再当選し、労働組合出身で貧困層への保護政策や環境政策に注力してきました。今年ブラジルで行われるCOP30も、アマゾン流域のベレンで行われます。イグアスコーヒー社は環境配慮のため、バイオマスボイラーを活用しています。ルラ大統領が環境配慮の取り組みを進める背景については、新たな産業分野として世界でのイニシアチブを取っていこうという意図があります。また、ブラジル産品をヨーロッパへ輸出するためEUが課す環境規制の対応に力を入れていることが考えられます。4月から6月にかけてブラジルコーヒー豆の収穫シーズンが始まりますが、すでに起きてしまったダメージにより豊作が見込めない、また在庫レベルが低い状態にあることより大きな相場の下げは期待しにくい状態です」などと話した。


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