NHKニュース おはよう日本 (特集)
仙台市の八木山動物公園では去年、ホッキョクグマの双子の赤ちゃんが誕生し5か月にまで成長している。ホッキョクグマの赤ちゃんは途中で死んでしまうケースが多く、動物園での生後半年の生存率は2割に満たない。3月末には屋外の運動場に初めて出てきた。三浦史順さんは「子どもたちが外に出て顔を出すのがひとつの目標だったので、そこに到達できたのはほっとした」と話す。出産の時期は匂い・音に敏感で、飼育員は産室には入らないよう注意して飼育してきた。緊張が最も高まったのは出産直後の72時間。これまで過去3回出産したが赤ちゃんは育たなかった。72時間以内に授乳できれば生存できると言われる。ホッキョクグマは絶滅危惧種に指定される。専門家の坪田敏男教授は、双子の成長を通じてホッキョクグマの生態や現状への理解を深めてほしいと語る。