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ホンダと日産自動車が経営統合に向けた協議を進めていることがわかった。関係者によると、ホンダと日産は持ち株会社を設立し、それぞれの会社をその傘下に置く形が検討されている。この報道を受けて市場は混乱。日産の株価はストップ高に。一方ホンダは昨日より39円値を下げている。日産自動車は1933年に創業。昭和天皇が公務で初めて使われた国産車は日産製だった。高度経済成長期には名車スカイラインが多くの人の憧れに。しかし2000年頃に経営危機に陥った日産。カルロス・ゴーン氏の改革で復活を果たし、その後三菱自動車とも提携。最近では電気自動車にも力を入れていた。一方、ホンダは1948年に本田宗一郎氏が設立。当初は二輪車メーカーとしてスタートしたが、1960年代には独自開発で自動車市場に進出。インテグラは上皇陛下の愛車に。特にエンジン技術に優れ、その技術はF1カーにも採用されるほど。
統合が実現すれば、日産が筆頭株主の三菱自動車を加えた3社の販売台数の合計は800万台になり、トヨタ・フォルクスワーゲンに次ぐ世界第3位の巨大グループが誕生する。ただ日産は中間決算で利益が9割以上減少するなど経営は急激に悪化している。統合を検討する背景には米・テスラや中国のBYDなど新興メーカーが電気自動車や自動運転の分野で先行している状況があるという。世界で戦うためにはそれぞれの強みを持ち寄ることで競争力を高める必要がある。一方で企業風土の異なる2社が一緒にうまくできるのかという懸念もある。