モーサテ モーサテサーベイ
モーサテに出演する専門家が経済の先行きを独自の分析で予想する。調査は6月6日から8日にかけてインターネット経由で実施し、35人から回答を得た。日経平均株価の6月13日(金)の終値の予想は、中央値38000円で先週末の終値から260円ほど高い水準。朝日ライフ アセットマネジメントの武重佳宏氏は「G7サミットでの関税交渉を控え、上値の重い展開になる」としている。岩井コスモ証券の林卓郎氏は「アメリカ景気や関税政策への警戒緩和を支えに、日本株の出遅れ見直しへ」と分析。ドル円相場の今週末の終値の予想は、中央値144.75円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券・植野大作氏は「米中首脳の電話会談で動き始めた通商協議の進展期待が、ドルの下値をサポートする」としている。今回のサーベイで「日経平均株価が年内に4万円台を回復するか」を聞いたところ「回復する」と答えたのは24人、「回復しない」は9人。三井住友DSアセットマネジメントの市川雅浩氏は「アメリカと相手国との関税交渉が一定程度進展し、かつアメリカで10~12月期に2回の利下げが実施され減税の景気浮揚効果への期待も高まる流れになれば、回復の余地は広がる」としている。東海東京証券の佐野一彦氏は「回復しない」として、「アメリカのリセッション入りや円高を想定しているため」と回答。