ワールドビジネスサテライト (ニュース)
セブン&アイは去年、コンビニ事業に集中するため業績が低迷しているイトーヨーカドー、ロフト、ヨークベニマル、アカチャンホンポなど複数の事業をまとめて切り離しヨークホールディングスという中間持ち株会社を設立した。そしてヨークホールディングスは9月までにアメリカの投資ファンド、ベインキャピタルに売却されることが決まっている。福島県郡山市のイトーヨーカドーだった施設がヨークパークという新しい商業施設に生まれ変わる。セブン&アイが不採算店舗の削減を進める中で、去年5月に閉鎖したイトーヨーカドー郡山店の跡地を再開発した。1階にあるのが東北や北関東を中心に食品スーパーを展開するヨークベニマル。ヨークベニマル最大規模という品揃えが、この店の売り。ヨークパークには福島県初出店となる生活雑貨のロフトと、震災のあと撤退して以来およそ14年ぶりに再出店するベビー洋品店のアカチャンホンポが入る。いずれもヨークホールディングス傘下の企業で同じ施設内に店を出すことで相乗効果が見込める。今後、アメリカの投資ファンド、ベインキャピタルのもとで経営を立て直しを図るヨークホールディングスだが、不採算事業の更なる切り離しなどベインが事業会社を切り売りする可能性はないのか。ベインは「特に想定していない」という。