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ロシアのプーチン大統領がインドに国賓として招かれ、モディ首相と包容するなど熱烈な歓迎を受けている。首脳会談も行われ、エネルギーでの連携確認や貿易の拡大を盛り込んだ協同声明も発表。議論の1つとなったのがロシア産原油について。2022年のウクライナ侵攻後、欧米による制裁で割安になっていた。そんなロシア産の原油をインドは輸入を拡大してきた。この状況を問題視しているのがトランプ大統領。ロシアを経済的に支援していると批判。8月にはインドに対する関税を50%まで引き上げた。引き下げの条件の1つと言われているのが、ロシア産原油の停止。そんな中でインドは、ロシア産の原油の輸入量は減らしているが、購入を停止するとは明言していない。昨日の共同会見で、モディ首相は「エネルギーの安全保障が両国の重要な柱」、プーチン大統領は「インドへの燃料供給を途切れることなく確保する用意がある」などと述べた。専門家によると、インドは国内経済が好調で50%の関税をかけられても深刻に考えていない面もあるのではという。インド政府が発表している実質GDP7月~9月期は、前年同期比8.2%増だという。来年には名目GDPが4位に上がってくるのではと言われている。そんな中でもエネルギーに関してはアキレス腱と言える項目だという。エネルギー消費国第3位のインドは、原油の9割を輸入に頼っている。エネルギー価格が高騰すれば内治が強くても国内インフレが起こってしまうので、安価で信頼できるところから原油を手に入れたいという考えではという。アメリカからすると、今ロシア包囲網を構築してるなかで、ロシア・インドが接近すると、アメリカとインドの対立が深まる要因になるという。
