ワーキングホリデー ”稼ぎたい”海外に出る若者たち

2024年8月24日放送 4:36 - 4:44 NHK総合
国際報道 SPOT LIGHT INTERNATIONAL

ワーキングホリデーとは国や地域の取り決めに基づき休暇を過ごしながら働ける制度。日本は現在カナダなど30の国や地域と協定を結んでいる。対象年齢はおおむね18歳から30歳までが対象となる。中でも全体の半数を占め最も多くの人が訪れているのはオーストラリア。その数は2年連続で過去最高を更新している。シドニー郊外の解体工事現場で働く喬太郎さんは去年8月ワーキングホリデーでオーストラリアへ来た。オーストラリアでは先月時給が日本円で約2400円に引き上げられた。喬太郎さんの場合、時給3400円。多い時は週6日働き、月収は65万円に上る。オーストラリアでは建設現場での人手が不足している。喬太郎さんは日本でこの仕事の経験はなかったが、確実に稼げると考えて働くために必要なホワイトカードを取得した。シドニー中心部から車で10分ほどの場所でルームメイトと共に暮らす喬太郎さん。1人辺りの家賃と光熱費は月10万円ほど。外食を控えれば月50万円ほど貯金できる時もあるという。喬太郎さんは日本で美容師として働いていた。1年の滞在期間を終えたあと地元大分に戻り、稼いだ資金を基に自分の美容室を開く事を目標にしている。
ワーキングホリデービザの人気で息を吹き返しているのがフィリピンのセブ島。英語が公用語のフィリピンではオーストラリアに向かう前に英語を学ぼうという日本の若者が急増している。語学学校は新型コロナで訪れる生徒数が激減したが状況が一転。先月新たに1000人の生徒が学べる校舎をオープンした。日本だけでなく、世界中からワーキングホリデーを利用する若者が集まるオーストラリア。日本の若者にとって都市部の飲食業といった人気の職種に就くのは簡単ではない。今年3月シドニーへ来た遠藤夏輝さん。海外の生活に憧れ大学を休学してワーキングホリデーに来た。この日はシドニー中心部の店を何件も回って履歴書を渡した。この日履歴書を配った先は10ヶ所以上だったが、どこからも連絡は無かった。遠藤さんは現在日本人コミュニティで見つけた焼き鳥レストランで働いている。しかしシフトに入れるのは週に数日のみ。30人以上の日本人がいるため、この仕事だけでは充分に稼ぐ事ができない。遠藤さんは「家賃、食費などを合わせると結局プラスマイナスゼロになってしまう。」などと話した。取材の途中にも履歴書を持ってくる日本人の姿があった。お店のオーナーは希望する仕事に就けず、1年の滞在期間を前に帰国してしまう若者も少なくないという。専門家は仕事をなかなかみつけられない若者たちが詐欺にあったり悪条件で働かされたりするケースもあると指摘している。


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