不妊の解明も 皮膚から「卵子」? “世界初”iPS研究

2024年5月21日放送 23:26 - 23:31 日本テレビ
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山中伸弥教授がノーベル賞を受賞したiPS細胞を使った研究。iPS細胞は体のあらゆる細胞に変化する能力を持っており目の病気や心臓病などへの研究が進められている。このiPS細胞を精子や卵子にするためにはいくつかの段階があるが、今回、京都大学の斎藤教授らのグループは精子や卵子になる手前の段階の細胞を大量に作ることに成功したと発表した。4か月ほどで100億倍以上に増やすことができたということで、斎藤教授によるとここまで大量に作れるようになったのは世界で初めてのことで大きなインパクトがあるという。これはすぐにヒトの精子や卵子ができるというわけではないが、たくさんの細胞があればそれだけ数多くの実験が行えるので研究が飛躍的に進む可能性があるという。将来的に受精卵を作れれば不妊症やその他の病気の治療が進むきっかけにもなる。さらにもっと根本的なヒトの誕生に関わる謎の解明も期待されるという。山中伸弥教授は「iPS細胞を活用して生命の謎に迫る素晴らしい研究だと思う。不妊症の原因解明などが進むことを期待している」とコメントした。大阪大学の林教授によると技術的にはあと5年から10年で受精させられるような精子や卵子ができるようになる可能性があるという。現在、日本ではiPS細胞から精子や卵子を作り出すことまでは認められているが受精させることは禁止されている。内閣府の生命倫理専門調査会はこれを将来どこまで認めるのか今、まさに議論している。波瑠のスタジオコメント。


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