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秋の味覚、サンマはことしも不漁が続く予測となっていたが、漁が解禁された今、各地でまとまった量が水揚げされているという。ことしのサンマの量も今シーズンの漁が始まる前、去年と同じ低い水準になると水産庁が予測していた。北海道・根室市の花咲港では先月、去年の140倍以上およそ67トンのサンマが初水揚げされた。宮城県の気仙沼港でも初水揚げが去年の倍近く、およそ48トンに。岩手県の釜石港でも初水揚げは去年と比べて5倍ほどのおよそ26トンになるなど各地で去年を上回った。都内のスーパーに行ってみるとサンマの価格は378円。サイズの大きなサンマが安いため仕入れ量も去年より倍にしているという。ことしのまとまった量が取れ値段も安くなっているその要因の一つと考えられているのが漁の解禁日を統一したこと。不漁を打開しようとことしサンマ漁の組合がすべての船を8月10日に一斉解禁とした。さらに漁場が以前より近く何度も漁に出られたことも重なり大漁につながったという。一方、来月開催予定の目黒のさんま祭り。区民を対象に抽せんで気仙沼産のサンマが無料で配布される秋の風物詩だが、現状は去年よりもサンマが取れているものの海水温の上昇などの条件は変わらないため去年と同様、抽せんで1500匹を用意。倍率はすでに去年を超える10倍以上になっているという。気になる今後の水揚げについて専門家は今月も去年より多く取れる状況が続くというが、10月ごろを境に減少傾向に転じると予測。最終的にことしの水揚げ量は当初予測していた去年と同じぐらいの水準になるのではないかという。