ニュースウオッチ9 (ニュース)
きょうプーチン大統領と習近平国家主席が北京で会談。プーチン大統領は習近平国家主席を「親愛なる友よ」などと呼び、会談後には報道陣の前で散歩する姿も。中国とロシアが主導する上海協力機構の首脳会議などに参加するため、おとといから中国入りしているプーチン大統領。今回目立っているのが中国との蜜月ぶり。首脳会議の前にはプーチン大統領が習主席とモディ首相としばらく立ち話をする姿も。写真撮影ではプーチン大統領が習主席の隣に並び、撮影後には再び談笑。親密さを印象付けるような訪問になっている。こうしたプーチン大統領の振る舞いについて専門家は、念頭にはアメリカ、ウクライナめぐる問題があると指摘し、「中ロの蜜月ぶりをアピールしたいのはプーチン大統領のほうではないか」などとコメント。そして北京にはきょうキム・ジョンウン総書記も到着。北朝鮮メディアは列車の前で一服するキム総書記の写真などを配信。キム総書記の訪中は2019年1月以来で、あす軍事パレードに出席予定。韓国メディアは「北朝鮮の最高指導者が中国の軍事パレードに出席するのは1959年のキム・イルソン氏以来だ」と伝えている。異例のパレード出席の背景には何があるのか。韓国情報機関は、ロシアに重点おいた外交方針の修正と、中国との関係回復の狙いがあるとみている。このうち、ロシアをめぐる関係については、両首脳は蜜月関係を築いてきた。北朝鮮はウクライナ侵攻を続けるロシアに派兵。ただ情報機関は侵攻の終息を見据え、外交方針の修正の狙いがあると指摘。そして中国との関係回復について。2019年ごろまでは北朝鮮と中国は頻繁に会談を行ってきたが、その後は実施されず。関係回復させて経済的支援引き出す狙いか。専門家は「軍事パレードにこの3か国の首脳が一堂に会することはロシアにとっては望ましい展開」「それぞれの国が描いている思惑は微妙にずれているところがあり、決して一枚岩ではないというところも確認しておく必要がある」などと話した。