NHKニュース おはよう日本 (ニュース)
中国アフリカ協力フォーラム。中国が影響力の拡大をねらうのは、こうしたグローバルサウスと呼ばれる国々。豊富な資源や巨大な市場が注目されるアフリカ。米国もおととし、大規模な首脳会議を開き、関係強化に動いている。きょう習主席は演説で、外交関係を持つすべてのアフリカの国との2国間関係を戦略的な関係に引き上げ、インフラや軍事分野など、日本円にして総額7兆円余りを拠出すると表明。そして、米国などを念頭に「西側諸国による近代化の過程でかつて多くの途上国に深刻な苦難をもたらした。手をつないで近代化の道をともに歩もう」述べた。
ロシア・プーチン大統領は自国で開かれている国際会議、東方経済フォーラムに参加した。ロシアや中国など、新興国で作るBRICSの影響力に触れ、強調したのは、欧米主導の国際秩序への対抗姿勢。ウクライナへの軍事侵攻後、制裁による締めつけが強まる中、今回、ほとんどの欧米諸国はフォーラムに参加していないが、ロシア側は強気の姿勢を崩さない。ロシア外務省・ザハロワ報道官は「ロシアを孤立させる試みは失敗している」とコメント。キヤノングローバル戦略研究所理事・特別顧問・宮家邦彦は「中国のように米国を念頭に孤立化を避けようとする動き。途上国の反植民地、反主要国の感情をうまく使いながら覇権争いをしている」とコメント。欧米や日本は中ロの影響力を過大評価せず、動向を注視する必要があるとしている。