モーサテ プロの眼
中国景気は今年末にかけて急減速するのか、三菱UFJアセットマネジメント・入村隆秀がスタジオ解説。中国の景気指標は底堅く、ことし4ー6月期の実質GDP成長率はプラス5.2%、堅調な景気拡大が続いている。輸出が堅調、家計消費や国内投資も底堅い。都市部の不動産投資は3年半マイナスが続き、インフラ投資や製造業投資は堅調。太陽光パネルやリチウムイオン電池などの設備投資は低迷。4ー6月期の小売売上高は前年比5.4%のプラスで堅調。政府による補助金がある家電製品や通信機器は堅調だが、それ以外の伸びは低い。景気は鈍化する可能性が高いとみている。特に雇用が非常に厳しい見通し。2025年下期は産業高度化支援策が景気の追い風となるが、住宅不況や耐久財の買い替え支援策の効果切れ、公務員向け倹約令の強化、過当競争の抑制と過剰設備の抑制、駆け込み輸出の反動減が景気の向かい風となると予想。