ワールドビジネスサテライト (ニュース)
中国軍は台湾を取り囲む形で軍事演習を実施し、日本時間午後7時、任務の完了を発表した。台湾周辺では過去最多の中国の軍用機が確認され緊張が高まっている。空母・遼寧が台湾包囲を想定した軍事演習に初めて参加。陸海空軍とロケット軍などが台湾を取り囲む形で演習を行ったのに加え、中国海警局も4つの編隊を組み台湾を周回するようにパトロールを実施したもよう。演習の名前は「連合利剣−2024B」。ことし5月、台湾の頼清徳総裁が就任したときの「2024A」に続く大規模演習との位置づけ。台湾国防部は、台湾周辺で中国の軍用機125機が確認されたことについて1日の数としては過去最多だと明らかに。また、「理性のない挑発行為を強く非難する」と表明。頼総統も「中国の軍事演習は地域の平和と安定を破壊するものだ」と非難した。台湾が建国記念日とする双十節で頼総統は、中国が主張する「一つの中国」の原則を認めない立場を強調。これに対し、中国は独立志向を強める頼総統への軍事圧力を強めている。中国軍は日本時間午後7時、今回の軍事演習の終了を発表した。