映像の世紀バタフライエフェクト (オープニング)
1929年10月21日、発明王トーマス・エジソンは白熱電球の発明から50周年を祝う祝賀会の席上でスピーチを行った。眩い光と共に発展の絶頂を迎えていたアメリカが暗転に包まれたのは、その3日後のことである。1929年10月24日、後に「暗黒の木曜日」と呼ばれることになる株価の大暴落をきっかけに銀行は次々と倒産し、街には虚ろな目をした失業者が溢れた。空前の大恐慌は多くの人生を狂わせたが、それは有名人たちにおいても例外ではなかった。「ブロードウェイの父」と呼ばれた舞台演出家、ウォール街に悪名を轟かせていた相場師、繁栄と共に現れた若き天才小説家…今回は永遠の成長を信じた人々の欲望と破滅の物語。