サン!シャイン (ニュース)
きのうは年内最後となる年金支給日。年金生活を直撃する物価の高騰。年金生活の工夫と年末年始の過ごし方を取材した。年内最後の年金を受け取った人たちに話を聞くと、今回支給額にうれしい変化があったという人がいた。2025年度の税制改正の「所得税の基礎控除の見直し」で年金の支給額が増えたという。今年、年金から源泉徴収された所得税の払いすぎた分が戻ってきた。うれしい声がある一方、先の見えない物価高騰が家計を圧迫しているという嘆きも聞かれた。限られた生活費をやりくりするために、年間6200円で板橋区の畑を借りて野菜作りをしている人もいた。79歳女性の夫婦の年金額はひと月28万円。そのうち食費や自宅管理費、水道・光熱費、医療費など約20万円を支払い、手元に約8万円が残る。畑で大根や長ネギなど野菜を自家栽培している。値段を気にせずお弁当を購入するのが年金支給日の楽しみだという。お正月には欠かせないおせち料理だが、今年はセットではなく品目を絞って購入する予定だという。食料品の値上がりが年末年始の食卓を直撃する中、強い味方となっているのが都内の激安スーパー。取材中に出会った80代の女性はきのう支給された今年の年金はひと月10万円。家賃などを支払うと残った食費は約3万円。不足しがちな野菜はジュースで補う。物価高騰でシニア世代の年末年始の過ごし方にも変化が起きている中、年末年始の風物詩にも影響が広がっている。
