桂文枝の演芸図鑑 桂文枝のスペシャル対談
桂文枝は桂枝雀の古典落語には敵わないと考え、創作落語に活路を見出した。自らの落語を古典落語のレベルに近づけるのが目標だという。林家正蔵は古今亭志ん朝のほか、人間国宝に認定された柳家小三治に影響を受け、「アイツの古典はいい。真打にさせたい」と耳にしたときには胸が震えたという。林家は本人に感謝すると、「言った覚えがない。記憶にない」と政治家の答弁のように言われたが、後日、本当のことと判明。林家はコロナ禍で講演が満足にできないなか、励ましのお手紙などを貰った。コロナ禍が収束していないないなかで講演を行うと、57人が集まってくれ、林家は落語を持つ力を感じて涙が出たという。