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落語家・林家木久扇さんが「木久扇の昭和芸能史」出版記念イベントに登場し、約200人のファンを楽しませた。書籍の出版について木久扇さんは、「様々な芸能人、スター、自分の体験などをそのまま持って行ってしまうともったいない。残そうと思った」とコメント。本には木久扇さんがこれまでに出会った勝新太郎さん、横山やすしさんなど、昭和を代表するスターたちの豪快エピソードが記されている。書籍に記したイラストは全て木久扇さん自ら描いた。イラストの才能は、苦しい時を支えてくれた。今ではイラストが団体の会報誌、落語協会のカレンダーの表紙を飾り、ユニクロのTシャツにもなるなど、芸は身を助けると地で行っている。
落語家・林家木久扇は55年出演し続けた人気番組「笑点」を今年3月に卒業。共に大喜利メンバーとして切磋琢磨した桂歌丸との出会い、思い出について語った。「笑点」卒業について木久扇さんは「悲しい別れではなく、自分は元気なうちに颯爽と卒業したいと思っていた。これから先の時間、家族と楽しいことをいっぱいやろうと思っている」とコメント。木久扇さんは10年前、落語家の命ともいえる声を失う可能性もあった喉頭がんを発症。木久扇さんの異変を誰よりも早く見抜いたのは妻だった。早期発見が功を奏し、約2ヵ月の治療を経て寄席に復帰。がん克服後、87歳になった現在も精力的に寄席に出演。高座に上がり続ける原動力について木久扇さんは「笑わせるのが好き」とコメント。