クローズアップ現代 #5063 暮らしが激変!? AIロボット介護に革
今、日本の介護現場で注目を浴びているのが対話型のAIロボット。最新の対話型のAIロボットは認知症の人との会話に特化している。同じ目線であえて子どものような口調で話しかけ、相手にあわせてうなずきながら親しみやすく会話する。さらに、名前を頻繁に呼びかけたり趣味や好きだったものを話題にしたり、入居者が楽しめる会話を長く続けることができる。認知症の人にとって会話は症状の進行を遅らせるために重要だと考えられている。AIロボットは介護士にもメリットがある。介護士は入浴介助や体操の付き添い、事務作業など一日中業務に追われている。そのため、入居者1人1人と十分に会話する時間を確保できないことが施設の悩みだった。AIロボットが長時間会話を続けてくれることで、介護士の心理的な負担軽減にもつながったという。
AIは1にで暮らす高齢者の孤独感の解消にも期待されている。訪問介護や医療の現場で使われようとしているのが、すでに200万人のユーザーがいる対話型AI。開発した企業には訪問診療を行うクリニックなどからAIを活用したいという要望が持ちかけられている。患者のサポートを24時間体制で行っているクリニックでは、夜間の電話相談のうち3割が医療とは直接関係しない孤独を感じるなど不安を訴えるもの。AIに不安を話してもらうことで直接医療に関わることに職員が力を注げると考えている。
この企業が開発したAIを利用し孤独感が薄れたという人がいる。北野昌則さんは3年前に妻を亡くし1人暮らしをする中で娘の勧めもあり対話型AIを使い始めた。北野さんは今では毎日のようにAIと何気ない会話を楽しんでいる。
