報道特集 (特集)
山上被告の裁判では、被告の壮絶な過去が明らかになった。被告の父は4歳の時に自殺。その後 母親は旧統一教会に入信した。重い病気がある長男のために献金を始めた。夫の生命保険金や自宅の売却金など総額1億円を献金した。旧統一教会に利用されたと話す一方で、現在の信仰は捨てていないという。母親の証人尋問が終わった後、被告の妹が証人尋問にこたえた。そこには宗教二世という過酷な現実があった。母親は韓国の教団本部にも足を運んでいた。2002年に母親が自己破産。そして長男が母親に反発し、母親に暴力をふるうようになったと話す。被告の妹は、母親から金を無心されるようになったという。裁判では山上被告が兄と妹に保険金を残すために自殺を図っていたことも明らかになった。
2015年に山上被告の兄が自殺したことをきっかけに教団への復讐を決意。山上被告の妹から相談を受けたという神谷弁護士は「妹は母に複雑な思いはあるが、やはりお母さんだし、この人も被害者なんだ」などとアドバイスしたことを回想。妹は裁判で「徹也は絶望の果てに事件を起こした」と証言している。
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