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コメ政策を巡っては小泉大臣が月曜日に農林水産省に500人規模の対策チームを発足させるなどスピード感を持って注力してきた。同日には年間1万トン以上を扱う大手小売業者を対象に随意契約による売り渡しをスタートし、楽天グループでは一昨日に5キロ・2138円の価格でネット販売をスタートしたが開始約10分で売り切れた。昨日には随意契約による売り渡しの対象を中小の小売業者などに拡大し、2021年産の備蓄米を5キロ・1800円程度での店頭価格を見込んでいるとした。こうした中随意契約で放出した備蓄米について今朝千葉県・松戸市のユニディ 松戸ときわ平店で初めて店頭に並んだ。価格は5kg税込み2160円で、65袋あった備蓄米は即完売した。店舗では今日販売前に整理券を配り、先頭の客は昨日の夜8時から並んでいたという。アイリスグループは当初明後日月曜日に発売予定だったが、予定より早く準備を終えたため急遽今日の販売開始となった。一方イトーヨーカドーでも都内の1店舗で備蓄米の販売がスタートした。備蓄米の契約条件は精米能力がある小売店か年間1000~1万トン未満の取扱量の中小の小売業者で、中小向けの備蓄米は大手と違い1年古い備蓄米を売り渡されることに不満の声も上がっている。また大手小売業者でも引き渡しが6月末や7月末になると伝達され、袋の調達が厳しくなるなどの懸念の声が広がっている。大阪の米袋製造メーカーを取材すると現在大手通販業者や大型量販店などから新たな依頼が急増しているが、印刷機がフル稼働していることもあって新規の依頼は全て断っているという。米袋はデザインを一から行う場合は通常1~3週間程度の時間がかかり、今回は古古米・古古古米の販売ということで袋に明記する企業が多いため袋のデザインの依頼も増加している。