ニュースウオッチ9 (ニュース)
コメの価格高騰が続く中、農林水産省は、約100万トンを目安に保管するとされている政府の備蓄米のうち、計21万トンを放出する方針を固めた。コメの流通の円滑化を目的に放出するのは初めてとなる。備蓄米は入札によって売り渡し、初回は15万トンを放出する方針で、2回目以降は流通状況を踏まえて量を決めるとしている。去年、JAなどの集荷業者が農家から買い集めたコメの量は、前の年を21万トン下回っていて、今回、同じ量の備蓄米を放出することで、その穴埋めをする形。今後は高騰が続くコメの価格の動向が焦点となる。