元アメリカ高官に聞く “ハリス旋風”行方は

2024年8月27日放送 21:32 - 21:40 NHK総合
ニュースウオッチ9 (ニュース)

米国大統領選挙。先週、民主党大会が終わり、最新の世論調査で全米での支持率はハリス副大統領が48.4%、トランプ前大統領が46.9%。この1か月余で支持率が逆転し、ハリス旋風ともいえる状況になっている。投票日まで2か月余、この風は続くのか、民主党に太いパイプを持ち、ハリス副大統領のことをよく知る人物を取材。来日した元米国政府高官・グレンフクシマ氏は、日系3世で、貿易分野の対日交渉にも当たってきた人物。民主党に太いパイプを持ち、ハリス副大統領個人的な親交がある。人物像について、フクシマ氏は「経験はそれほどないが、非常に演説も上手でカリスマ性がある」と語った。ハリス副大統領の下で、いま勢いづく民主党陣営。先週の党大会で、ハリス副大統領は40分にわたって演説し支持を呼びかけた。ハリス副大統領は「全ての米国国民の大統領となることを約束する。後戻りしない」と述べた。ハリス旋風とも言われる勢いの背景について、フクシマ氏は「(民主党内では) に対する不満が非常に高かった」「勢いがこのまま続く可能性は非常に高い。女性、非白人、若者がハリス候補には投票するとみられている」と語った。政策面では、米国・ハリス副大統領が独自色を打ち出せていないとの指摘も。事実上の公約となる政策綱領は、バイデン大統領が撤退を表明する前にまとめられたものがそのまま採択された。ハリスカラーをどう打ち出すべき?について、元米国政府高官・グレンフクシマ氏は「中間層をもっと拡大する。格差是正をして、全体の経済を拡大する政策を具体的に打ち出してくるのでは」と述べた。
米国・トランプ前大統領の熱狂的な支持は健在。ただ選挙戦略には変化も。最近トランプ前大統領が強調するようになったのが、現政権で副大統領であるハリス氏の責任。国境管理やインフレなど、直面する課題に対処できていないと批判。もう1つの変化が、記者会見。ここにきて1時間以上に及ぶ会見を2週連続で行っている。取材陣からの問いかけにも、積極的に応じる姿勢を見せている。トランプ前大統領は「(イスラエル首相に停戦のアドバイスをしたか?)終わらせるよう促した」と述べた。ハリス副大統領が正式な記者会見を開かず、メディアの質問にほとんど応じないと批判の声が上がっていることを受けた対応だと指摘されている。共和党内部の事情に詳しい米国シンクタンク・ヘンリーオルセン上級研究員は「ハリス旋風を受けて、トランプ前大統領は難しさを感じている」と指摘。一方で「政策などへの批判は効果的で、今後、トランプ前大統領が選挙戦を有利に運ぶことは可能だ」と分析。投票日まで2か月余。勝敗の行方は。米国・ハリス副大統領と親交がある元米国政府高官・グレンフクシマ氏は「来月10日に予定されているテレビ討論会が、一つのヤマ場になる」と指摘し、「討論会でハリス氏が大統領らしさを示すことが大事だ」という。福島氏は「9月、10月、いろんな展開があると思う。予測がしにくい。どちらになってもびっくりしない」と語った。


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