テレメンタリー2024 テレメンタリー2024
ウィシュマさんが死亡して3年、入管の責任を問う声はやまない。同じ日には入管医療に関する勉強会が行われていた。現在全国に4人しかいない常勤医師のうち3人が集まった。間渕さんは恩師からかけられた言葉を紹介し、外国人の医療・人権を守ることは結果的に日本という国を守ることになるとしたが世界に向け恥ずかしくない日本の入管医療を展開することが日本が世界の国の中で確固たる地位を得ることになると言われたという。収容と一体になっている入管医療には、他に医療現場にはない難しさがある。被収容者が意図的に食事を取らない拒食もその一つで拒食している男性は仮放免を求め、収容を解かれるまでは食事をとらないと宣言した。自分は拒食しているから水は飲まない、だから薬も飲まないという。処方した脚の塗り薬を使用しているか確認すると男性はもらっていないと不満を口にした。なぜくれないのか?と訴える男性。塗り薬について調べると使えるように準備をしていたが男性から使いたいという申し出がなかったと入管管理局側は説明している。男性の仮放免を認めるかの検討会が開かれ、その後の取材で男性は今年6月から始まった管理措置精度で収容を解かれたことがわかった。被収容者に医療について聞いてみると不満はないとした人はいた一方で、診察を希望しても1週間程度かかり内視鏡の検査をしてくれないという意見も。指宿弁護士は入管管理局についてブラックボックスになっていて中では人権侵害や差別を中でやっている。それを明るみにしないことが今の入管のやり方を維持するための不可欠な条件だとした。間渕さんは入管管理局のブラックボックスが少しずつ透けて見えてきていると語った。