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来年2月開幕のミラノ・コルティナ五輪。番組ではイタリアの地で活躍するアスリートを全力応援。けさは2022年の北京五輪、日本フィギュアスケート・ペア史上初となる7位入賞、”りくりゅうペア”こと三浦璃来選手・木原龍一選手。アクロバティックな技を武器に今年3月には世界選手権で2度目の優勝。金メダル最有力のペアに番組がインタビュー。世界を魅了する演技の裏にはりくりゅうならではの信頼関係があった。
9歳差の2人がペアを組んだのは約6年前、お互いがペアを探すトライアウトがきっかけだった。お互いの第一印象を聞くと三浦選手は「9歳年上なので、ちょっと怖かった」、木原選手は「1人で海外に行っているからしっかりしていると思っていたけど…全然しっかりしていなかった」と話した。それでもペア結成を決断した一番の理由は頭上に女性を高く回転するように投げるペア競技ならではの大技「ツイストリフト」に挑戦した際、「いままで投げたことのない高さが出た。彼女しかいないと思ったし、璃来ちゃんも僕しかいないと思ってくれた」とのこと。すると結成わずか3か月で出場した国際大会で5位入賞。2年半で挑んだ初の五輪では、結成のきっかけとなったツイストリフトが世界でも通用。団体では日本史上初となる銀メダルを獲得した。4年後へ”りくりゅうペア”はさらに飛躍を遂げる。翌シーズンは日本フィギュアスケート界初の世界選手権など3大会すべてで優勝する「年間グランドスラム」を達成。そんな順風満帆な”りくりゅうペア”だったが、昨シーズンはお互いのケガで満足できる演技ができない時期が続いた。木原選手は「ケガをしたあと、改めて練習できることは素晴らしいことと気づけたことに、いままでの失敗もいまならどうしたらいいか(答えが)すぐに出るが、そのときは(スケートができる)ありがたみを忘れていたから答えが出なかった。そのケガで2人の絆が強まったと思う」と話す。その絆は日常にも。普段から忘れ物が多いという三浦選手だが、木原選手いわく「忘れ物があるときのほうが璃来ちゃんはすごく(スケートに)集中力を発揮している。マネジャーさんと2人で『璃来ちゃんがスケートに集中できるように支えてあげようね』と話している」とのこと。今年3月には2年ぶりに世界選手権優勝。そして次は日本ペア史上初の五輪金メダルへ。三浦選手は「私たちは結果を追い求めすぎると空回りしちゃうタイプなので、前回大会は初出場で緊張感もあったけど楽しんで終わることができた。次回のミラノでも楽しんで」、木原選手は「4年間で自分たちがどれだけ成長できたのか証明できる場になる。いまからすでに2人共楽しみにしている」などと話した。