首都圏ニュース845 (ニュース)
JR東日本は利用客が少ない区間の昨年度の収支を公表。地方の鉄道路線で人口減少などを背景に路線の維持が課題となる中、JR東日本は、一日1キロ当たりの利用客が平均で2000人未満の区間を対象に昨年度の収支を公表した。収支を公表したのは在来線の66路線190区間のうちの36路線72区間で、収支はいずれも赤字で赤字の総額は757億円。最も採算性が悪かったのは千葉・久留里線の久留里駅〜上総亀山駅の区間で、100円の運輸収入を得るためにかかった費用を示す営業係数が1万3580円となっている。JR東日本は久留里線など4路線の一部区間については地元自治体などとの間で路線の在り方について協議を行っている。JR東日本は「コロナ禍から改善した区間は多くなっているものの引き続き多額の赤字を計上しており、地元との間でさらに議論を進めていきたい」としている。