NHKスペシャル (創られた“真実” ディープフェイクの時代)
今、韓国や日本などの世界各地で女性が裸に加工されるディープフェイク被害が相次いでいる。こうしたディープフェイクの多くは匿名性の高い一部のメッセンジャーアプリで取り引きされている。国際的なサイバーセキュリティ企業で技術リーダーを務めるニコレッティ氏は、最近は“ダークウェブ”と呼ばれる特殊なインターネット空間でもディープフェイクの取り引きが急増しているという。去年、イギリスに本社を置く香港の外資系企業がディープフェイクを使った詐欺の標的になった。ある社員が偽のリモート会議に呼び出され、上司になりすました人物から取り引き先への送金を指示された。社員が送った額は日本円で約40億円にのぼる。