NHKニュース おはよう日本 (ニュース)
北朝鮮の国営メディアは“キムジョンウン総書記の立ち会いのもと、きのう午前、ICBM大陸間弾道ミサイルを発射した”と伝えた。ロシア大統領府のペスコフ報道官は31日、“ロシアが北朝鮮にミサイル技術などを提供しているのか”という質問に対し、“そのような情報は持ち合わせていない”と直接の回答は避けた。その上で、6月に両国の首脳が署名した、有事の際の軍事的な支援などを明記した包括的戦略パートナーシップ条約について、「隣国として関係を発展させることはロシアと北朝鮮両国の主権的権利だ」と主張した。国連のディカルロ事務次長は、北朝鮮部隊のロシアへの派遣については確認できていないとしながらも、紛争が激化するおそれがあると強い懸念を示した。米国の国務副長官や駐ロシア大使を歴任したサリバン氏は、“ロシアは北朝鮮による部隊派遣の見返りとして核ミサイル技術を提供することもありうる”と指摘したうえで「プーチン氏がより強く懸念しているのは北朝鮮の核ミサイル開発の進展を望んでいない中国の反応だ」と述べ、ロシアから北朝鮮にどのような見返りが与えられるかは今後、中国の出方がカギを握るという分析を示した。