ニッポンの里山 ふるさとの絶景に出会う旅 アカガエルを育む棚田 静岡県 菊川市
静岡・菊川市、千框の棚田では田植えの準備に余念がない様子だった。その田んぼでは、小さなカエルの子どもを発見することができた。また、1970年ごろ、千框の棚田は一度消滅しかかっていたという。湧き水で潤う棚田は、様々な生き物たちの拠り所にもなっている。アカガエルが生きていけるのは、近くの茶畑にあった。この地域では、昔から自然を活かす米づくりが続いてるという。更に、茶草場の存在がニホンアカガエルの存在を守る上で欠かせない。堀さん「ニホンアカガエルはここでは、1月下旬に産卵を始めますから、産卵の準備のために棚田に近い茶草場で時期が来るのを待っている」と話す。2月に入り、棚田に氷が張り、もっとも冷え込む時期が到来した。水の中には、ニホンアカガエルの卵が浮いていた。静岡・菊川市は、人と自然の営みが、小さな命を育み続けている。